1/1

わたしに無害なひと チェ・ウニョン著 古川綾子訳 亜紀書房

残り1点

International shipping available

【出版社の紹介より】

2018年〈小説家50人が選ぶ“今年の小説”〉に選出、
第51回韓国日報文学賞受賞作!


誰も傷つけたりしないと信じていた。
苦痛を与える人になりたくなかった。
……だけど、あの頃の私は、まだ何も分かっていなかった。

あのとき言葉にできなかった想いがさまざまにあふれ出る。
もし時間を戻せるなら、あの瞬間に……。

第8回若い作家賞受賞作「あの夏」を含む、7作品を収録。


韓国文学の〈新しい魅力〉チェ・ウニョン、待望の最新短編集。



【目次】
・日本の読者のみなさんへ

・あの夏
・六〇一、六〇二
・過ぎゆく夜
・砂の家
・告白
・差しのべる手
・アーチディにて

・あとがき
・訳者あとがき

【書評・メディア情報】
高知新聞(5月17日)/書評(江南亜美子氏・書評家)
福島民友(5月23日)/書評(江南亜美子氏・書評家)
南日本新聞(5月24日)/書評(江南亜美子氏・書評家)
中國新聞(5月24日)/書評(江南亜美子氏・書評家)
福井新聞(5月31日)/書評(江南亜美子氏・書評家)
NHKラジオ第一「マイあさ!」(7月5日)/訳者・古川綾子さん出演
東洋経済日報(7月7日)/紹介
週刊読書人(7月10日)/書評(吉良佳奈江氏・翻訳家、韓国語講師)
朝日新聞(7月11日)/書評(温又柔氏・小説家)
サイゾーウーマン(7月17日)/書評(保田夏子氏)
京都新聞(7月26日)/書評(江南亜美子氏・書評家)
図書新聞(8月1日号)/紹介(「本が好き!」コラボ企画)
クロワッサン(8月25日号)/「文学から栄養 よりすぐり読書日記」(瀧井朝世氏・ライター)
東洋経済日報(9月4日)/書評(金珉廷氏・韓国語講師)
韓流ぴあ(11月号)/紹介(「空前の韓国ブームを知る」)

【マール店主の感想】
ふと、「あの本、読みたいな」と思う時がある。
「読みたい!」と思って買う時は、たいてい何冊もまとめ買いするので、そのまま読まずに本棚に入っている本がある。チェ・ウニョンさんの本もそのうちのひとつだった。

昨日ふと、「読みたいな」と思って手に取った。やわらかい緑色の本。そして、1番最初に書いてある「日本の読者のみなさんへ」を読んで、私は泣きそうになってしまった。

ここに書くにあたり、胸に響いた部分を引用しようかと思ったけれど、どこからどこまで引用すればいいかわからなくなった。まるごと読んでほしい。そんな気持ちになった。

この本には7つの短編が入っている。どれもある一時期、いつも一緒に同じ時を過ごしたり、他の人とは共有できない話をしていたり、人生に深く関わった人。けれど今は一緒にいない人との物語だ。

長く生きれば生きるほど、今はもう会えない人、「あの頃」が増えていく。あの時わたしはどうすればよかったんだろう。どうして連絡を断ってしまったのか。疎遠になった人たち。過去の美しい記憶の中に混ざるざらついた、自分だけはごまかせない感情。

チェ・ウニョンさんはそういったものをすくいとって、物語にしている。チェ・ウニョンさんの文体なのか、翻訳者の古川さんのなせる技なのか、翻訳本の違和感なく、文がさらさらと流れていくが、その余韻は重い。

いろいろな人の視点がそのままに描かれていて、そのうちの誰か1人にだけ感情移入することができない。自分の中にみんないる。時の流れや今にフォーカスすることでごまかしているけれど、あの時置いてきたものたちは今の自分の中に全部ある。それを改めて思い起こす本になった。

International shipping available
  • レビュー

    (9)

  • レビュー
    (9)

¥1,760

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品