【新刊】はたらかないでたらふく食べたい 栗原康 タバブックス
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結婚や消費で自己実現? ウソだ! 豚小屋に火を放て!
やりたいことだけをやってはいけない、 かせがなければいけない、買わなければいけない——負い目を背負って生きることを強いられる「生の負債化」が進行する現代社会。今こそ新自由主義の屈折した労働倫理から解き放たれるとき!
笑いながら溜飲が下がる、トンデモなさそうで腑に落ちる、この新しい読み心地は何?
著 栗原康
定価 本体1700円+税
四六判変型・224ページ
ISBN978-4-907053-08-6
2015年4月
装丁 葛西恵
【店主感想】
この本、仕入れてだいぶ経つのだけれど、読んでいなかった。今回ふと読んでみようと手に取ったらそのまま一気に読んでしまった。
この本、まさかこんな内容だったとは⁈耳なし芳一や徳川綱吉、一遍上人に高野長英、大逆事件にイングロリアス・バスターズ、荘子まで出てくる。
著者は大学の先生で専門はアナキズム研究。特に大杉栄の研究者で、この本にも大杉栄や伊藤野枝のことが書かれている。
タイトルだけで、若者の働き方についての本かなと思っていたわたしは、なんてアホだったのだろう。
「遅いインターネット」では、「モノ」の消費、所有による自己表現で共同幻想からの自立を促し、社会を変えた糸井重里を大きく取り上げていたけれど、その消費も、働かなければできないわけで。
この本に出てくる人たちは、そこからも逸脱している。いろんな時代のいろんな人たち。最期はかなり悲惨だったりもするけれど、なんだかみんな生き生きしている。
この本は5年前に出版された本だけれど、今読むといいんじゃないかと思う。特に下に引用させてもらった部分。今だからこそ、よく考えたい。
「でも、よく考えてほしい。ほんとうに、みんながみんなそんなにはたらきたがっているのだろうかと。むしろ、いままでがんばってきたのだから、失業したり、仕事がみつからなかったときくらい、カネをもらって休んでもいいんじゃないかとおもうひとのほうがおおいのではないだろうか。いや、ちがう。これだけ仕事がなくなっているのだから、もうみんなでたすけあって、はたらかないで食べていく道をさぐったほうがいいのではないか。というか、そういうたすけあいこそ、ほんらい労働とよぶべきではないだろうか。みんなが小躍りしてしまうようなたのしい空間をつくることこそが、ほんとうの意味での労働ではないだろうか…」
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